![]() A4版20ページ オールカラー |
札幌市電は、施設が老朽化で限界に達する中で経営が悪化し、存廃を含めた議論がおこっています。このまま現行8.5kmの路線だけにとどまり縮小均衡の道を歩むのか、積極投資し都市の装置として活路を求めるのか…。 |
![]() |
→
|
![]() |
札幌駅前通にトランジットモールを導入した場合のシミュレーション写真
|
私たちは、市民によるシンクタンクとして 、LRTを手がかりに
未来の札幌をデザインするために活動しています。
LRT(=Light Rail Transit) は… |
従来の路面電車とは違う、新しいタイプの都市型の交通機関です。 都市内の中量輸送手段として、地下鉄に比べ建設・運営コストや利用のしやすさに勝り、バスに比べて輸送力や環境負荷の面で優れています。また、LRTを仲立ちにして、バス・地下鉄・鉄道など公共交通を有機的に連結することができます。 |
チンチン電車から脱皮してLRTを導入するためには… |
低床化など車両の技術革新、自己改札制など運賃支払方法の改善、自動車との分離など走行空間の確保、建設費・運営費の補助など都市インフラとしての公的支援…などの総合的な対策が不可欠です。 |
欧米で普及が進むLRTですが… |
日本では、まだ本格的なLRTは実現していません。それは、路面電車に対する“チンチン電車”として固定化した評価や、法律面での制約、公的支援の乏しさが影響しています。 |
札幌で実験的・段階的にLRTを導入することによって… |
まちづくりへの効果が期待できるとともに、将来の産業展開も構想することができます。札幌では、1960年代に路面電車界で画期的な取り組みを行った実績があり、その火種は今も残る8.5kmの市電に宿っています。 |