A4版20ページ
オールカラー


提言書第三弾

「LRTで札幌がかわる。」
−さっぽろLRT 10km構想−

 札幌市電は、施設が老朽化で限界に達する中で経営が悪化し、存廃を含めた議論がおこっています。このまま現行8.5kmの路線だけにとどまり縮小均衡の道を歩むのか、積極投資し都市の装置として活路を求めるのか…。
 私たちは、市電の存廃議論の中に都心と公共交通の将来を切り開くための大きな契機があると考え、具体的な提案として、市電を札幌駅前まで1.5km延長しLRTへと脱皮を図る、プロジェクト計画を策定しました。

  頒布価格200円(+送料100円)
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札幌駅前通にトランジットモールを導入した場合のシミュレーション写真


私たちは、市民によるシンクタンクとして 、LRTを手がかりに
未来の札幌をデザインするために活動しています

 

LRT(=Light Rail Transit) は…
従来の路面電車とは違う、新しいタイプの都市型の交通機関です。
都市内の中量輸送手段として、地下鉄に比べ建設・運営コストや利用のしやすさに勝り、バスに比べて輸送力や環境負荷の面で優れています。また、LRTを仲立ちにして、バス・地下鉄・鉄道など公共交通を有機的に連結することができます。

チンチン電車から脱皮してLRTを導入するためには…
低床化など車両の技術革新、自己改札制など運賃支払方法の改善、自動車との分離など走行空間の確保、建設費・運営費の補助など都市インフラとしての公的支援…などの総合的な対策が不可欠です。

欧米で普及が進むLRTですが…
日本では、まだ本格的なLRTは実現していません。それは、路面電車に対する“チンチン電車”として固定化した評価や、法律面での制約、公的支援の乏しさが影響しています。

札幌で実験的・段階的にLRTを導入することによって…
まちづくりへの効果が期待できるとともに、将来の産業展開も構想することができます。札幌では、1960年代に路面電車界で画期的な取り組みを行った実績があり、その火種は今も残る8.5kmの市電に宿っています。