LRTさっぽろの提言


 「LRTさっぽろ」では、1999年9月に、ホクサイテック財団から社会科学研究補助金の助成を受けて、160ページにおよぶ提言書を作成しました。
 提言書「LRTが走る2015年の札幌−新型路面電車システム導入によるまちづくりの提案−」は、すでに2,000部を配布・ご購読いただき、そのユニークでトータルな視点に広く評価を頂いております。ここでは、そのダイジェストをご紹介します。



1 二つのシナリオ

シナリオ 1 
惰性で進んだ果ての2015年
シナリオ 2 
未来を切り開いた2015年

札幌は重大な岐路に立っている

■このまま、公共投資への依存体質が続くと…
国のバラマキ投資が停止した途端に、北海道存立の危機が一挙に表面化します。

■市民の小さな動きが集約されると…
道民がジリ貧から栄光ある脱出を決意し、北海道地域政府(北海道リージョン)としての独立を着実に具体化することにより、新しい未来が開けてきます。

■二つのシナリオのどちらを選択するのか?
今こそ、知恵を出し合い、未来を切り開くための第一歩を踏み出さなければなりません。公共事業の麻薬は、いつまでも続くとは限りません。
中毒患者になってしまっては取り返しがつかなくなります。まず道都・札幌から、禁断症状を恐れず果敢に体質を改善し、持続可能な北海道の発展をリードする必要があります。

■この提言は…
その一歩を踏み出すための、市民で構成する政策研究グループ“LRTさっぽろ”からの提案です。

LRTさっぽろの提言書


2 札幌のまちづくり戦略

交通は自立的なまちづくりのカギを握っている


日本の人口の将来推計



新しい札幌の都市構造

■札幌の現実は…
道内の養分を吸って拡大してきた消費都市。今後、成長しない社会に突入すると、一挙に危機が表面化する恐れがあります。

■これからの札幌のキーワードは…
「社会は豊か、個人は質素」。これを実現するためには、都市の体質改善と、外の血を入れて栄養を補給する仕組みの、二つに取り組むことが不可欠です。

■栄養補給では…明治初期の札幌にならって
公共投資に依存する体質のリハビリとして、まずは「実験都市」として活路を見出すことを提案します。LRTは、その格好の素材となります。

■体質改善は…「穏やかに縮む」を目指して
金太郎飴のような画一的・管理的な地区政策から脱却しましょう。個々の地区の自決権を確立して、多様なニーズに応じたエリア単位の個性化が必要です。

■新しい札幌を支える都市システム…イクラと筋子
イクラは、従来の住区基本計画に、オープンスペースネットワークや住民合意のための適正規模などの視点を重ね合わせた、人口6,000〜10,000人の新しい生活単位です。
10個のイクラが集まって、区にかわる新しい地区単位筋子となります。市内で30ある筋子に対しては、行政投資の陳情型誘致や金太郎飴的な整備を防ぐために、行政支出は均等に配分し、その使途は各筋子で独自に考えます。また、筋子の核と都心は必ず軌道系公共交通で結び、これを交通のシビルミニマムとして公的資金で支えます。
筋子の大きさ・人口規模を“えこひいき”して設定するため(郊外部になるほど面積広く人口多い)、穏やかに縮むという都市目標を具体化する有力なシステムとなります。

■新しいシステムを作る時に交通は特に重要な役割を果たします
その主役になるのは、低負荷型の交通手段であるLRTです。

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